マメ知識

ちょっとためになるマメ知識

金属加工の製造現場で使えるちょっとためになる豆知識をご紹介します。

引火点と危険物分類

危険物第4類 引火点℃ 代表例 指定数量
第1石油類 ~20 ガソリン (非水溶性)200L
(水溶性)400L
第2石油類 21~69 灯油 (非水溶性)1,000L
(水溶性)2,000L
第3石油類 70~199 重油・切削油 (非水溶性)2,000L
(水溶性)4,000L
第4石油類 200~249 タービン油・切削油 6,000L
指定可燃物 251~ 動植物油 規制無し

油性切削油の場合、第3石油類では2,000L(200Lタンクの工作機械10台しか設置できません)
第4石油類では6,000L(200Lタンクの工作機械30台設置可能です)
指定可燃物ですと市町村へ届出を行えば2,000L以上(200Lタンクの工作機械をいくらでも設置可能です)

危険物の保管について

危険物の保管

指定数量の倍数により規制が異なる

危険物の保管(貯蔵)

消防法
により規制

地方条例
(市町村火災予防条例)
により規制

指定数量の計算方法

例)同一の貯蔵所でA,B,Cの危険物を扱っている場合

Aの取扱量 Aの指定数量 + Bの取扱量 Bの指定数量 + Cの取扱量 Cの指定数量
= 指定数量の倍数

可燃性液体類のメリット

可燃性液体類は指定数量の計算に入らないため、その分、取扱数量が緩和される

ステンレス鋼が削りにくい理由

ステンレス鋼の材料特性と切削現象
ステンレス鋼の材料特性と切削現象

濃度管理

水溶性切削油は、日々の液管理が非常に大事です。
管理濃度よりも低いのどで補充してください。例:5%(20倍)濃度で管理する場合は、補充濃度は3%(30倍)程度です。

  1. 濃度管理を行ってください。一定倍率(30倍目安)での補充をおすすめします。
  2. 出来れば、PH管理も行ってください。8.0以上を維持するよう管理してください
  3. 切屑の除去および混入油分の除去を行ってください。

適切な液管理を行うと、液の腐敗・手あれ・発泡・錆び・油剤の使いすぎなどを抑えることが可能になります。

トラブルが発生したと思ったら

内容 原因 対処法
濃度低下
液の劣化(PH低下)
濃度を濃くしてください
防錆添加剤投入
腐敗 濃度低下
混入油分の増加
クーラントの循環不足
濃度UP
防腐剤添加
機械の稼働率を上げる
泡立ち 濃度が高い
高圧クーラント仕様
濃度を薄くする
消泡剤添加
高圧クーラント対応の液に変更
ベタつき 濃度が高い
混入油分の増加
油分分離性の良いタイプに変更
オイルスキマー設置
手あれ 濃度が高い
クーラントPHが高い
アミンフリータイプに変更
低PHに変更、濃度を適正にする

異常を発見したらまずご連絡ください。

  • 異常が発生した時点の液を採取してください。
  • 異常の状態と使用の状況などを連絡してください。
  • 加工条件・加工物・保管方法の変化がないかを確認してください。

お問い合わせ

ウィンテックへのお問い合わせは、お電話・FAX、
もしくは下記のメールフォームよりご連絡ください。

  • 04-7189-8861
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